パーソナルジムの開業で失敗しない為のノウハウ - 山手都市管理株式会社

パーソナルジムの開業で失敗しない為のノウハウ

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はじめに

パーソナルジムの開業は、計画と実行が不可欠です。この記事では、パーソナルジムを成功させるための包括的なステップを詳しくご紹介します。

この記事を書いた人

宮崎隆一

トレーナー歴20年、パーソナルジムMIAYZAKI GYMを直営30店舗、全国500店舗以上のジムの空き時間をシェアするプラットフォーム「ジムカリ」を開発、運営。フィットネス専門の不動産サービス「ジムカリ不動産」を運営。宅建士、FP2級。

ステップ1: 市場調査とビジネスプラン

  • 市場調査: 競合分析、ターゲット顧客のニーズの理解、市場のトレンドの調査。
  • ビジネスプランの策定: 詳細なビジネスモデル、収益予測、マーケティング戦略。

市場調査

成功するジム出店は市場調査が欠かせません。既に周辺に20件もジムがあるところに同じコンセプトで出店しても厳しいのは明白です。

2012年にライザップさんが出てきた後、個室のダイエットジムのブームがあり、その時期に同じコンセプトのジムは大きく売上が伸びました。

そのあと、同じコンセプトのジムは飽和し、格安のジムや、中高年専門、女性専門など、それぞれ別のコンセプトで成長を続けています。

ビジネスプランの策定

どのようなビジネスプランで売上や利益を出していくかの計画も必要です。

パーソナルジムだと、以下のようなプランがあります。

・通い放題で安定した収益にする

・充実したサービスの高級路線で高い粗利を出す

・レンタルジム併用で固定費を下げた運営を行う

等、どのようなプランで行うかを決めましょう。その上で収益予測の事業計画を立てる必要があります。

マーケティングも重要な要素です。WEB広告、看板やポスティングなどのアナログ施策など、どのような施策にどのような費用をかけるのか決めていきましょう。

一般的に、ターミナル駅などは商圏も広く、WEB広告の施策が有効です。住宅地などはポスティングや看板、店舗や駅前でのチラシ配りなども有効な施策になります。

ステップ2: 資金調達と予算計画

  • 資金調達の選択肢: 自己資金、銀行ローン、クラウドファンディング、投資家。
  • 予算計画: 設備投資、運営コスト、緊急時の財務リザーブの計画。

資金調達

パーソナルジムの開業は300~500万円程度の場合が多いと思われます。

準備や開店後のコストも考えると、800万円程度あると運転資金にも余裕を持って運営できるかもしれません。

自己資金が足りない場合は銀行、信用金庫、政策金融公庫などから融資を受けます。

器具や内装の見積もりは事前に用意しておくことで、スムーズに受けられると思います。

クラウドファンディングはそれ自体の広告宣伝効果が見込めるのであればいいですが、資金調達としてはあまり推奨していません。自分でリスクを負わないお金は無駄に使ってしまい失敗するケースが多いように思います。

投資家からの調達も、パーソナルジムの場合は個人でも融資を受けられる金額なので不要です。

投資家を入れると意見をされる、利益を分ける必要があるなどの理由から避けた方が良いです。たまにお金持ちのお客様から提案されることがありますが推奨はしません。

ステップ3: 最適なロケーションの選定

  • 立地の重要性: 交通アクセス、視認性、周辺環境。
  • 賃貸契約と条件: 普通借家と定期借家。

立地の重要性

ジム事業にとって立地は最重要です。パーソナルジムの場合、トレーナーの腕や人柄も勿論重要ではあるのですが、人柄も極端に悪いということは少なく、腕は直接体験しても一般のお客様には差が分からないことが多いです。

そうなると、24時間ジムほどではないものの、立地で左右されることになります。

弊社でもこの記事の執筆時点で23店舗を運営していますが、同じ施策を行っていて何倍も売上に差が出ます。本来は個別に施策を考える必要はあるのですが、そこまでできない為同一の施策になっています。

トレーナーを変えても大きくは変わらずでした。

適切な立地はコンセプトやターゲットによって変わります。

ターゲットとなる顧客の人数が多いか、競合となる店舗がどのくらいあるかです。

1階路面店などは店舗のウィンドウサインや看板自体が広告となるので、交通量の多い店舗は有利です。

ビジネスマンがターゲットの場合、住んでいる人口だけではなく、昼間人口も重要なポイントになります。職場の近くでジムに通うというのも少なくありません。

賃貸条件

賃貸条件で気にした方が良いのは、定期借家か普通借家かです。

普通借家は基本的には更新される契約ですが、定期借家は2年契約なら2年後には再契約を交わさないと使用することができません。更新できることも多いのですが、何らかの事情で更新できないというトラブルも良く発生します。

その他は敷金が高いと初期費用が多くなります。10坪程度のパーソナルジムだと、初期費用は7ヶ月程度ですが、広くなればなるほど倍率も上がる傾向にあり、10~15か月くらいまではあり得ます。

家賃40万円で12ヶ月の場合、物件取得だけで500万円ほどかかってしまいます。

初期費用が無いと物件の契約ができないので、必要な初期費用も必ず確認し、調達が必要な場合は契約までに間に合うよう動きましょう。

ステップ4: ジムの設備とデザイン

  • 機器の選定: 効果的なトレーニング機器の選択、スペースの最適化。
  • 内装デザイン: 快適で刺激的な環境の作成、ブランドイメージの反映。

機器の選定

トレーニング機器はコンセプトに合わせて選択する必要があります。必ずしも頑丈で高重量を扱えるパワーラックが第一選択ではありません。

コンセプトに合った器具を揃えていることをアピールすることで、お客様は自分にあったジムだと思って選んでくれます。

女性向けなら無理にパワーラックを置かず、スミスマシンやヒップスラストマシンを置くなどが差別化になるかもしれません。

スペースについても幅3m近くを推奨されるようなラックだと、物件の選択肢も狭くなりがちです。省スペースな器具を選択することで、幅が2mで出店できているジムもあります。

ショートタイプのバーを使うことや、マシンにしてしまうのもスペースを活用する方法の一つです。

内装デザイン

内装は非常に重要な要素です。綺麗な内装やコンセプトに合った内装にすることで、お客様の申し込みが増えやすくなります。

女性向けの店舗などは特に気を付けた方が良いかもしれません。

費用はかかりますが、初期費用として考えると、パーソナルジムの広さの場合はそれほど大きな出費ではない(100~300万程度など)ので、可能であれば検討を勧めます。

初期費用を抑える、コンセプトとしてあまり華美なものにしないという場合、あえて内装を行わないという選択もあります。

トレーニング機器だけでも十分ジムっぽくなります。

ステップ5: 効果的なマーケティング戦略

  • デジタルマーケティング: ウェブサイト、SEO、ソーシャルメディア戦略。

お店を作ったら集客のためのマーケティング戦略が必要になります。

まずはwebサイトになります。お店の名刺といってもいいでしょう。これから様々な施策で認知を広げていった際に、お客様が内容を確認するのはwebサイトが多くなります。

SEOは地域名×サービス名などで検索の上位に出るよう、リンクを貰ったり、記事を書いたりといった作業で地道に力を付けていく施策です。

似たものでMEOもあります。こちらはGoogleマップでの上位表示を狙うもので、SEOよりも即効性があるため、webサイトと同じくらい優先的に作っていきたいですね。

ソーシャルメディアは近年勢いのある分野で、インスタグラムなどを使って集客につなげていきます。

この辺りは各分野の専門業者に依頼するのがベターですが、最初のうちは費用が厳しいので自身で取り組むことになるかと思います。

  • 地域コミュニティとの連携: 地元イベントへの参加、口コミマーケティング。

簡単で有効なのは地元イベントなどへの参加です。地域で知ってもらえると、誰かは来てくれるものです。人となりを知ってもらうことで口コミも発生しやすくなります。

ステップ6: 法的要件とコンプライアンス

  • 法的手続き: ビジネス登記、保険。

法人の場合は登記などは行っておきましょう。

また、指導中にお客様を怪我させた場合の保険も入っておく必要があります。トレーナー協会などに入っていれば、協会で出しているものがあるかと思います。それ以外は火災保険にお客様の怪我に対する補償を付けてもらうなどでの対応が可能です。

ステップ7: 運営と管理の準備

  • 日々の運営: 顧客管理システム、スタッフのスケジューリング。

1人で行う規模なら、Googleカレンダーなどを使用すれば十分です。

多店舗での運営になった場合、徐々に予約システムや顧客管理システムの導入を進める必要を感じてくるでしょう。

  • 財務管理: 会計ソフトウェア、収益と支出の追跡。

法人として運営する場合、経理面も無駄なく処理するようにしたいです。

Freeeやマネーフォワードなど、会計システムを使いこなせるようにしましょう。

ステップ8: 顧客サービスの最適化

  • 顧客体験の向上: カスタマイズされたトレーニングプログラム、顧客満足度調査。

パーソナルジムの場合、マニュアル通りのトレーニングではお客様に100%の満足を与えることが難しい場合があります。

マニュアル化する場合でも、幾つかの細かいパターンに分けたうえで、細かい調整は現場に任せるのも必要かもしれません。

また、お客様はマンツーマンでの指導の場合にクレームなどは言いにくく、自然といいフィードバックばかりが集まってしまいがちです。

あえて書きやすい形で書いてもらうなど工夫をするようにしましょう。

  • フィードバックの活用: サービス改善、顧客保持戦略。

お客様から頂いた意見を取り入れ、改善を繰り返しましょう。

いきなり100点のサービスを作ることは難しく、要望に応じて必要なサービスや備品を追加するなどの繰り返しで、お客様に支持されるジム作りが可能になります。

まとめ

パーソナルジムの開業と運営は、多岐にわたる要素を考慮する必要があります。上記のステップを参考にしながら、あなたのビジネスを成功に導くことができるでしょう。

パーソナルジム開業への道は挑戦に満ちていますが、適切な準備と実行により、その夢を実現することが可能です。

ジムカリ不動産では以下のサポートを行っております。ジムオープンまでワンストップで対応可能です。

①ジムの物件探し(パーソナルジム以外の24ジムやゴルフも可能です)

②開業費用を銀行から借りるためのサポート

③内装の手配

④器具の手配

⑤以降のwebサイト作成や広告運用もフィットネスが得意な業者紹介が可能です。

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